20年近く前のUSBメモリが進化して今も売っていた

デバイス

我が家最古のUSBメモリ発掘

私が持っている中で一番古いUSBメモリが作業中に出てきた。128MBのUSB2.0のUSBメモリなんて現代ではほぼ使い道が無い。書き込みできなくするスイッチがついていたり、スケルトンだったり(当時は何故かスケルトンの製品が多かったが…)、今ではちょっと風変わりだ。
ClipDrive RUF-C/U2が型番のようだ。なんとなくこのUSBメモリについて調べた。

製品の情報収集

ITmediaに下記の記事を見つけた。2004年の短い記事なのだ。「そんな前の記事でもちゃんと残してあるんだな」と感心しつつ読む。
https://www.itmedia.co.jp/pcupdate/articles/0404/22/news034.html
曰く、さらに古いClipDrive RUF-C(USB1.1対応/2002年発売?)からリニューアルしたのがRUF-C/U2であるらしい。当時の予想実売価格が3980円、今や1000円で64GBやモノによっては128GBのUSBメモリが買えるので、この20年で情報量あたりの値段は2000~4000分の1くらい安くなっている。そう思うと、とんでもなく未来に来たものだ。

余談だがさらに古い、ClipDrive RUF-Cは説明書曰く形状が違うようだ。
https://manual.buffalo.jp/buf-doc/35002273-02.pdf

ClipDrive RUF-Cの説明書の一部
キャップや本体のデザインが違い丸い

BUFFALOの公式情報

公式のBUFFALOだが、流石というか20年前の製品なのに製品ページがあった。なんなら一世代前のRUF-Cの製品ページもあった。説明書やソフトやドライバもちゃんとあった。
これが激安の怪しいメーカーならページを消しているか、会社ごと消えているのではなかろうか。
https://www.buffalo.jp/product/series/RUF-C_U2

BUFFALOの製品ページ
RUF-C1G/U2から容量ごとにRUF-C64M/U2まで並んでいる
全て販売終了になっている

当たり前だが販売終了している。だが。
https://www.buffalo.jp/product/detail/ruf-c128m_u2.html

RUF-C128M/U2の商品ページ
販売終了
この商品には後継モデルがありますという表記がある

なんと後継機種がある。

後継機種

RUF-C128ML/U2(2006年頃発売?)、これも販売終了しているのだが。
https://www.buffalo.jp/product/detail/ruf-c128ml_u2.html
なんとこれまた後継機種がある。RUF-C128S/U2(2008年9月発売)これも販売終了している。
https://www.buffalo.jp/product/detail/ruf-c128s-bl_u2.html

後継機種のRUF-C128S-BL/U2の商品ページ
販売終了
この商品には後継モデルがありますという表記がない


後継機種もない、ここで容量が128MBの商品の販売は終わったようだ。しかし、他の容量の商品はあった。

現在も販売中の後継機種

RUF3-C*G(2011年9月発売)は販売終了,次のRUF3-C*GA(2013年5月発売)はなんと16GB以上は現在も販売中である。
https://www.buffalo.jp/product/detail/ruf3-c16ga-gr.html

RUF3-C16GA-GRの商品ページ
RUF-C/U2と同じ形状をしている

USB3.0対応になり、容量も増え、暗号化にも対応して20年も前のデザインのまま売られているとは想像していなかった。役所や工場、銀行などで同じ製品を求められ続けているから生産している可能性もある。しかし、個人でも買えるのでそれ専用に生産しているわけではなさそうだ。


ノスタルジーの為だけにこれを新たに買おうとは思わないが。なんとなく嬉しい。

まとめ

今回は手元にあった、USBメモリをなんとなく調べ始めた。なんと見た目はそのままにアップグレードされて現在も生産中であった。十年後もこのデザインのまま生産され続けるかは分からないが、数年はこのまま生産され続けるのではなかろうか。

変化の激しいIT関連の中で、順当にアップデートされ続けて現代も残っているデバイスがあるというのは、USB規格の優秀さはさることながら、USBメモリというデバイスへの要求がそこまで大きく変化していないことを表してるのではなかろうか。

しかし、こんな風に調べてしまったせいでこの使いどころのない128MBのUSBメモリを捨てにくくなってしまった。その点については失敗した。ここまで読んでくれた方には感謝を述べる。そして、断捨離中に製品型番を調べないことを推奨したい。

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